2010-01-01から1年間の記事一覧

イロイロ

昨日、ファイル展を覗いてきました。味のある長屋のようなビルの2階にあるスペースで、お客さんが黙々とファイルを読んでました。 私も端に混ざって、1時間くらいファイルを読みました。 イロイロ面白くて、こういうファイルがいっぱい置いてる喫茶店があっ…

スイーツ・スカルプチャー

昨日、BlanClassで阿部祥子サンの「すべてはデザートの為に」を拝見。拝食。 スタッフの波多野サン夫妻の披露宴セレモニーも兼ねてということで。 おめでとうございます。 阿部サンの作品を美味しく頂きながら、しばしご歓談じゃなくって、ずっとご歓談。 絵…

ファイル展

BankARTのスタジオで一緒だった藤村・内野さんたちがセレクタとして参加する art & river bankのファイル展に、藤村豪サンが「ファイル出しませんか?」と誘って下さいました。 この機会に、自分のファイルをもう少しちゃんと編集しなおそうとテンヤワンヤし…

NY②

11/26(金) 自然史博物館へ。 動物、魚、鳥、植物、で、アフリカ、ニューギニア、オセアニア、アジア、エジプト、・・・・、で、恐竜、で、鉱物・・・。 だから、量が多いってば。 っていうか、見物客もすっごい多い。ちっちゃい子供からお年寄りまで。しか…

NY①

11月19日〜12月1日の間、行ってきました、英語も喋れんのに、なんでか、ニューヨーク。 いや、メインは、ouch galleryの展示[It is a tree]のために。 NYって、なんやかんやで、NY舞台の映画も沢山あるし、ガイドブックもあるし、イメージにかなり近いんじゃ…

It is a tree

11月23日から11月28日まで、NYのOuchi garellyで個展します。 http://ouchigallery.com/ NYに初めて行くのでドキドキです。 イロイロ見てこようと思ってます。 11月19日〜12月1日まで、携帯やパソコンで連絡取れなくなります。 その期間に何かありましたら、…

北の川と東西に流れる川

ターナーに出品した作品です。 100号なんで細かい所まで(人物とか波とか割と細かく描いてるっす)は全図の写真にはうまく写せないなと。

川で 10

O氏の兄は眠りの中で手紙を書く。 『石きり五段。トンネル西。弟戻る。三色の溢れを止めぬように。帰りに牛乳と歯ブラシと、何か甘い物を買って来て下さい。』 直ぐに返事がコトンとポストに届く。 《帰りは少し遅くなりそう。歯ブラシは台所の引き出しにス…

お知らせ。

先日、ターナー色彩株式会社のGOLDEN COMPETITION 2010の公募に100号の絵を描いて出品したら、優秀賞なるものを頂きました。 そんな賞とかいうもんを、今まで貰ったことなかったので、すっげービックリして、んで、素直に嬉しいなぁと思っ…

川で 9

O氏の兄は自室で眠っていた。 ルロロロロ、弟からメールがきて眼を覚ます。 [兄へ、色工場トンネル西の河原にて、かの子、石きり5段により移動。 かなり上流か? 俺は少し戻る。サエさんに確認よろしく。 -- 弟より] トイレに行って、冷蔵庫から牛乳を出し…

川で 8

「トントントンボワボワボワトントンボワボワ・・・」 サエは胸を叩きながら、口の中で唱えていた。ダンダンと胸の中に渦ができ体中に広がって溢れそうになる。 その溢れそうな渦のエネルギーは、左手の中指からオンオンと水に流れ出していく。 サエは、源…

川で 7

サエは源流に座り左手を水に浸けていた。 「ボワッと染みでてこ、ボワボワっと染み出てこ、直線と曲線と隙間・・・、あの木に対しての空間は地なのかとか、私も中に居る。空気は限りなく大きな物体であると、ってそうなると層(そう)なのかって、そうなのか…

川で 6

「さてさて、さてと。」とハッキリした口調で口に出したO氏は携帯電話で兄にメールをした。 [兄へ、色工場トンネル西の河原にて、かの子、石きり5段により移動。 かなり上流か? 俺は少し戻る。サエさんに確認よろしく。 -- 弟より] O氏は、携帯電話を胸ポ…

川で 5

ケーンという甲高いキジの声と同時に、かの子は再び川面に向かって石を投げた。 1段、2段、3段、4段、5段と石はスーパーボールのように水面を跳ねて、流れに飲み込まれた。 かの子は、橋の方を見上げ逆行の中に立つO氏に勢い良く手を挙げた。 O氏は頭の…

川で 4

サエは特に透明色をキレイに出すという理由で、硝子を染め付ける部門で働いていた。 O氏の兄は基礎12色見本という役職に就くほど正確な色の職人タイプだった。人から出る色はその日の体調や気分で揺らいでしまうものだが、彼は同じ色を同じように出す人間で…

川で 3

O氏は少し顔をあげて、工員たちの後ろ姿に眼をやった。 「橙、赤、紫、水色、黄緑。なんだ、まだ1年目の小僧ばかりだ。」 O氏は色工場で13歳の時から36年働いた。 O氏の左手の中指は、光の角度で色の変わる不思議な藍色がかった銀色に染まっていた。 そして…

川で 2

かの子は、川の流れから聞こえて来るはずの合図を聞き分けようとしていた。 その合図はオンオンとなく子犬の鳴き声に似ているはずだった。 しかし、その合図が聞こえたとして、同時に何をすればいいということもなかった。 ただ、合図を待ってるだけだった。…

川で 1

轟々という水の落ちる爆音の中、時々甲高い鳥の鳴き声がする。 かの子は、流れの中で洗われてすっかりスベスベに丸く薄く削られた石を水面にスライスさせるように放り投げた。 放り投げられた石は、川の流れに逆い1段は跳ねたが、跳ねた先の岩に当たって四方…

きのことなど文章

BankART sutudioで作った文章。以前に載せた分もありますが、まとめて。 - きのことなど やたら傾いた木が在る。 まるで、強い風が吹き続けてるように。 今にも、ザワザワと枝や葉が擦り合わさって音を立てそうだ。 何かしらの関係で、北に曲がって育ってし…

BankART Studioの写真

暑くて、ぼーっとしたり、ばたばたしたり、なんやかんやと、1ヶ月たって、ちょっと涼しくなってました。 ずらっと、おおまかなBankART Studioの写真を載せます。 改めて、 Studioでの制作は色々とと楽しかったなぁと思います。 ] [ ] [ ] [ ] [

2010年7月31日 池宮中夫 Wüstー我々の巨大な僻地

握手をした右手に何かを掴まされた。 「何を掴まされてしまったのだろう?」 今だに、右手に残っていることを、確かに確認出来てしまう冷めない熱の固まり。 いや、でも分かっている。 これが何なのかということは。 - 2010年7月31日 池宮中夫 Wüstー我々の…

あす

スタジオin明日までになりました。 窓につけた「イエイッ」ってなってる人が人気者でした。 足下から出てるのは「根っこ」なんですが、どうも噴射してる煙みたいに見えるからかな? 落ち着いたら、絵とか展示の写真とかも整理して載せます。

オープンスタジオ終了

BankARTの「Summer Open 2010」が終了しました。 見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。 作品の本格的な展示は久しぶりだったので、ドキドキしましたが、沢山の人に見てもらえてホントに嬉しかったです。 朗読パフォーマンスの方も、今回…

29番の木

途中で、膨らんで、ヤバい思たら細なるし、変なとこから、変な風に枝出るし、ちっとも思った形ならんわ。 隣の杉君は真直ぐやのに。 今日かって、体に変な芋虫付きよるし、変な鳥はずっと鳴いとるし、 変な奴が自転車括り付けよるし、犬はオシッコしよるし、…

キノ子

ある朝早くに、キノ子は木の股から生まれた。 真っ黒な体は、白っぽい産毛で被われていた。 黄みがかった眼をして、水ばかり飲んだ。 夜は立ちながら眠った。嵐の日に、小さなキノ子は風にあおられて飛ばされそうになった。 キノ子は、モゾモゾと木のウロに…

あたりの

密度がやね違うんやて 重さがなちゃうんやって 難い(カタイ)と堅く(カタク)なるやろ 柔い(ヤワイ)と軟(ヤワ)なる ぐらぐらやぐらぐらや 歯を剥いた猿が叫ぶ 爪を立てて、皮を剥ぎよる ヤニがでて、イヤになる べっ甲ベチャベチャニチャニチャする 油…

きのまた

木のマタから/また生まれました 実になれば/少し違うのだろうけど 木のマタだから たまたまだけど 身体も真っ黒で/からす石みたい 春レンコン-夏タヌキ-秋タヌキ-冬レンコン 穴を掘るんです からす石は/炭なんですよ - [[ BankART AIR Proguram Snmmer Open …

それぢゃあ

先週の土曜日、Blanclassで、「伊藤 誠 [BOAT・遠足・かたち]」に行きました。 前に見た時から装着してみたかった[BOAT]という作品を体験しました。 眼の直ぐ下に、水面(鏡)を身につけて船出する。 端から見るとペリカンのようにも見える。 「?」を「は…

ねったいうりん

湿度が高いと闇が深い。 濁った水の中にいる。 闇が深いと何かが猛烈な勢いで育ってしまう。 その中を青い光の点が舞う。 私の身体には油の膜が張る。

なり

手近で手軽で手堅いんだもの だって火もつくじゃん 住むことも着ることも食うことも 家だって人形だって 土と空気と水と光だから なんだってそうだろうか 鳴子のなりをなすだろうか