2006-01-01から1年間の記事一覧

「揺らぐ近代美術」

「揺らぐ近代美術」日本画と洋画のはざまに をクリスマス・イブイブに東京近代美術館で見てきました。 最終日二日前だというのに、とても空いていて常設ともども快適に鑑賞できました(苦笑)。 やっぱり、この辺りは面白いです。 良い意味でも悪い意味でも、…

「表現者決起集会」

来年の2月26日〜3月3日に大阪である展覧会のホームページが出来ました。 すごいです。 ハードコアな匂いがします。 冬の終わりの春の予感のする頃に、物凄い暑い展覧会になりそうです。 http://15.pro.tok2.com/~kekki/

「 Pedestal 」

かわさきIBM市民文化ギャラリーで、吉川陽一郎・祐成政徳/ Pedestal モダンスカルプチャー展を見てきました。 吉川さんの黒く墨を塗りこめた角材を組み合わせた、四角い作品の墨のテカリや木目や隙間の合わさり方が、なんとも言えずキレイでした。 最近は、…

 一木にこめられた祈り

そう言えば、書き忘れ、ちょっと前に見に行きました。仏像、東京都博物館に。 照明がエゲツナかった。黒バックにあんなに強い照明を当ててどないしたいんでしょう? ライティング後光、踊り子さんには手を触れないで下さい状態・・・、もしくは、目潰しか? …

「全景」 「エッセンシャル」

大竹伸朗の「全景」を見に東京都現代美術館へ。ある意味の時代の寵児であろう人の日記。様々な美術からの技術、様々なマチエールのノイズとブツ。様々な様々な影響をスクラップしていくこと。 「エッセンシャル・ペインティング」を大阪の国立国際美術館で。…

喫茶

喫茶店で、ボヤーとボケラーと良い気分だったので、メモ帳にドローイングなんかを久々にやってみました。 久々に目の前のもの見ながら描きました。 楽しかったです。

≪ほかのころ≫

≪みなんも≫

『透明人間』

井の頭公園で赤テント公演。私は初めて見たけど、言わずもがな『唐十郎』。 正直、予想の範囲内でしかない。時代とズレてしまったアンダーグラウンドの世界。風化した前衛。 一生懸命練習された長台詞。メインの若い役者達にどうしても華がない。上手いんだ…

「マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して」

何んとなく、面白い映画を映画館で見たいなと思ってね。 昨日、渋谷アップリンクXのレイトショーへ。「マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して」を見てきました。 何となくネットで検索してたら、引っかかったわけで。無知な私は、ルイス・カーンという建…

≪遠くから、遠くまで≫

≪遠くから、遠くまで≫ ヤバイと思った瞬間、周りから消えてなくなったS子は、気付くと一人で滝の前に居ました。全身がにニュルとした不透明な膜で覆われていたので、ジンジンと冷たい滝の水で身体を洗い流し、大きな青白い岩の上に寝転がりました。太陽の光…

あらら

おやおや、先日、シェル展に搬入した作品、今年は選外だったわいな・・・。ま、ちょいと計算違いで時間的に、やりのこした感が多少あったのも事実なもんで、戻ってきたらソコノトコロ厳しく追及、グレードアップ大改造計画中。出来上がったら、どっかで見せ…

奥多摩・夜神楽・宗達・光琳・抱一・ナムジユン・パイク・広重

ココ5日間のウットリスケジュール。前述の24日の吉川さんを皮切りに、皆が羨む(?)自慢話。 24日は奥多摩に、遺跡現場のYさんを筆頭に若者たちと石拾い。主にチャートという石器になる石を求めて。久々の山の中、テンション上がりっぱなしの緩みっぱ…

かたちくるひ 

横浜のBankARTに、吉川陽一郎さんの展覧会「かたちくるひ」に行ってきました。 今回の作品は、栗林にある作品と繋がってる。確かに、黒い細い鉄枠で組まれた構造物には、鉄枠に止められた星のような白テープの結界で、栗林の空気が溜まっていて、目に…

搬入

映画のダメな時のドラえもんの四次元ポケット的な搬入をしてきました。アル意味奇跡連発。。。 手伝ってくれたアサボンに大感謝。 この1週間の間、140cm×140cm位の絵を描いてました。さあ、何時間ぶっ続けケで寝てないのか、何本ハイライトを吸ったの…

『あからん』

あからん、あからん、 愛から始まる物語は八百万の組み合わせ 映り、写り、移るね水鏡 ざぁざぁ雨ふり、泡立つ水面 ぽつぽつ跳ねて水毬、 いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く 傘を差さなきゃ、ヌレネコネズミ、ヌレニンゲン パラレルパラソル、く…

『黒男』-7

ゆっくりと闇が動きます、黒男が闇から生まれて、彼らは白い線を引きながら、過去や未来の時間とグルグルグルグル攪拌されました、上に参ります、下に参ります、どこまでも舞いましょう、千年万年百万年、何処のの騎士は一億年、嵐の晩には髪を切ります、だ…

『黒男』-6

「だから、白い線が引いてあるじゃない。だから、薪を集めて、最初に火を付けた黒い男がいたでしょう」 「小さい頃にデパートで、そんな手品を見たような気がするよ」 「私は薪を燃さなきゃね、かげろうが沢山生まれるのよ」 「かげろう?」 天を仰いで、梯…

『黒男』-5

「早く、江ノ島に行かなきゃ」って、H君に言ったんだ。そしたらね、「さようなら、僕は松林に行くよ、地下鉄に乗るから、朝は、もう直だから」って帰ったんだ。僕たちは松の木のてっぺんからマリンタワーに飛び移って、二階の土産物売り場で、ダルダンを食…

『黒男』-4

僕は夢の中でとても悲しくなったよ。そしたら、君が「大丈夫よ、白い線を引けるじゃない」って言いながら、君は僕の手を肩から抜いて、窓の外に放り投げたんだ。僕の手にはインディアンの娘の髪の毛が絡まってたよ。僕の手は、自動車の後ろのナンバーの所に…

『黒男』-3

『月曜の朝には、皆がいたのだけれど、お昼過ぎに、神様が町にお出かけになった。夕方を過ぎても、神様は帰ってこない。町の人が神様を食べてしまった。火曜の朝に、お父さんが「神様を連れて戻るよ」と町に出かけた。「神様は食べられたからもういないよ」…

『黒男』-2

黒い男が、吸い込まれた闇の隅に立っていた。尻以外は黒だ。尻は塗り残したのか、擦れ落ちたのか、尾っぽがとれたのか。花柄の生地と白い生地と簾を持っている。ハサミのような手の指には、黒い髪の毛が絡みついている。確実な何かを探っている目玉は、くっ…

『黒男』

『黒男』は、池宮中夫氏のダンスを見て書いた文章です。ちょっとだけ長いので、4・5回に小分けにしてブログにアップしようと思います。 - 黒 ---く//9九工口区句久苦貢孔功供玖倶矩駈駆狗駒垢琥・・・・・・・・・・ク ---ろ//6六呂絽炉路魯露櫓艪芦鷺櫨…

りまり

りまりまりりまりりみずまり んかんむりむりむりんかんむり らかんからかんかかんらんせき とだっととだっとひとがわきわく のこしたさめのかわでじゃけっと みなみなみなみにかげがゆきゆく しんそそしんだらどこへゆくのさ んうしうしうしあたまにはなの …

空は透明だった

空は透明だった。 折畳まれた道があった。 一枚の折畳まれた道を広げていた。 地面には沢山の水溜りがあった。 小さい水溜りは埋めて、大きい水溜りは迂回せんといかん。 その作業は割と手間と時間がかかる。 ポンとはぜる泡(あぶく)から色々と出てくる。 ほ…

3000

すごいな、いつの間にやら、ページビューが3000をカウントしてるわ〜。見てくださってる皆様、ホントありがとうございます。 ちょいとワケアッテ「やまひこ7・2・7」をやる時間が取れないので、しばらくは、あんまり人に見せてない文章でもアップしよう…

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展

あたしの今回のお目当ては、断然、長沢芦雪さんと酒井抱一さん!!!! モチロン、若冲さんも素敵なのよ。特に「鳥獣花木図屏風」はホント脱帽しちゃう。でも、若冲さんって怖いくらいストイックな方じゃない? それに引き換え、長沢芦雪さんの「白象黒牛図…

《羽田のジジョウ-2》

《羽田のジジョウ-2》 「お・な・か・に・く・ろ・の・こ・い・ぬ・を・い・れ・さ・せ・て」 「・・・イヤです・・・」 「・・・もしかして、黒キライ?」 「・・・」 2つの顔が困ったように、またヒソヒソと相談を始めた。「だって、黒しかないんでしょ…

イースト・リバー・フェニックス

そりゃあ、絶好調でした。やや飛ばし気味かっ!?って思ったけど、かなり面白アレンジ満載で、かなりレアなライブでした。ああいうのはタイミングでしかなく、やろうと思ってできることじゃないな〜。なにかしら、毎回面白いんやけど、このライブに来た人は…

《羽田のジジョウ》

《羽田のジジョウ》 羽田が生まれる10ヶ月ちょっと前の湿気を帯びた夜に、マリ子(羽田の母)は妙な夢を見た。身体の熱が抜けなくて寝苦しい。「アカンわ、寝られへん、一回シャワーでも浴びよ」と寝るのを諦めて目を開けた。そしたら、天井に2人の女の子…