NY②


11/26(金)
自然史博物館へ。
動物、魚、鳥、植物、で、アフリカ、ニューギニアオセアニア、アジア、エジプト、・・・・、で、恐竜、で、鉱物・・・。
だから、量が多いってば。
っていうか、見物客もすっごい多い。ちっちゃい子供からお年寄りまで。しかも喧しい。
んで、何にしろ、動物コーナーは種類ごとに見事なジオラマになっていて、どうやってこの形で剥製にしたのだろうと思うほど、生きてるがごとく展示してある。スゴすぎてちょっと怖い。
海のコーナーなんて、海中にいる気分になってくる。
恐竜の骨も日本で大恐竜博覧会が5カ所以上開催出来そうな勢いである。
恐竜マニアの子供とかタマランだろうな。
小さい頃にシーラカンスの化石を家族で見に行って、記念メダルを作ってもらったこととか思い出す。
鉱物コーナーも展示してあるのだけでもクラクラするような鉱物大辞典が作れそう。
中に長蛇の列があったので、なんだろう?と思って並ぶと、そこには大きなダイヤモンド。
子連れのお母さんが宝石を見ながら「大きくなったら、お母さんにこういうの買ってね。」みたいなことを言っていた。
民族コーナーも盛り沢山。メトロポリタンでも見たからと思ったのけど、展示内容の良さについつい見入ってしまう。
しかし、ココまでの知識欲とか物欲とかって、狂気がかってて人間って恐ろしいな・・・と、足を棒にして見て回りながら思った。
帰りにチャイナタウンに行って夕食。漢字がいっぱいで落ち着く。
小龍包と焼きそばとポークチョップみたいなの。とても美味。お茶も美味しい。
(あ、白飯はちょっと独特の癖があって、うちはダメだった。)
道に野菜とか果物を売ってる平台の屋台があって、イロイロ安い。小さい柿4個1ドルを購入。甘くて美味しい柿でした。


11/27(土)
朝、宿の近くのコインランドリーへ。
おやまた、25セントのコインしか使えない。両替機も壊れている・・・。お店の人がいたので3ドル分を12枚のコインにしてもらう。
近くのコーヒースタンドでコーヒーを買いにいき、ランドリーのベンチで文庫本(村上春樹の「遠い太鼓」)を読みながら洗濯が終わるのを待つ。
乾燥機しないで、濡れて重い洗濯物をヨッコラショと持ち帰り、部屋の中に紐を張って干す(セントラルヒーティングでずっと温い)。
駅近くのカフェでパンケーキを食べ、チェルシーのギャラリー街に向かう。
24通りの両側がギャラリーになってるので、端まで行って、ガゴシアンに入ってみる。
って、アンゼルム・キーファー展やってるぞ・・・。
むー、日本の美術館や作品集でも見たことないのばっかりだ。って、新作なんだ!!
天井も高くて空間も広くって、大作が目白押し・・・。
スッゲー、なんじゃこりゃ・・・。驚愕・・・。
世界一のギャラリーって評判だけど、こんなの見れちゃうものなのか??
21通りのガゴシアンではラウシェンバーグ展が開催されていた。
こちらもテンション高く、思わず入場料払いそうになる。
マディソンアベニューの方は時間的に行けなかったけどピカソ展をやっていたみたい・・・。
興味のある方は、ガゴシアンのHP見て下さい。
http://www.gagosian.com/
隣接していた他のギャラリーも、なかなか見応えありました。

その後、オープニングパーティーに来てたJACEKさんに教えてもらった2AVの駅の近くにある、 Gallery onetwentyeight へ。
アポ無しで行ったので、残念ながらオーナーのKAZUKO MIYAMOTOさんには会えませんでしたが、Ikuko Rothさんの展覧会中でした。
ギャラリーの硝子越しに、ランドスケープと溢れんばかりの花の絵が見えました。
中に入ると、背の低い82歳の優しい感じの Ikuko Rothさんが居られ、作品を見せてもらいました。
素直な創意工夫の見られる鮮やかな作品に心が和みました。
後から来られた旦那さんのRichard Lewis Rothさんもアーティストでした。
60年代にアメリカに渡って、そこに居を構えながら制作をする2人に、とても真摯なものを感じました。
きっと、並大抵なことではなかったのだろうと。
http://www.ikdk.com/
その時に一緒に居られた Toyo Tsuchiyaさんも80年代にアメリカに渡り、日本でも制作発表をされている方でした。
http://rivingtonschool.com/toyo.html
この3人の方に出会えたことは、とても良かったです。(右からRichard Lewis Rothさん、 Ikuko Rothさん、私、Toyo Tsuchiyaさん)
後でネットで知ったのですが、Ikuko Rothさんは「息子からの手紙 アメリカで生きる」と「ニューヨーク・クラスX 家族とアートと異文化と」という本を出版されており、是非読みたいと思いました。
宿に戻って、近所のピザショップでマルゲリータ。薄い生地にトマトソースとたっぷりチーズでとても美味。


11/28(日)
マンハッタンの北側、Fort Tryon Parkのクロイスターズへ。
地下鉄のエレベーターを上がると、ハドソン川に面した丘の上の公園に出る。
ハドソン川の対岸に分厚い岩盤が見えていて、とても美しい。
訪れた公園はどこもキレイだったけど、この公園が一番好きかも。
クロイスターズはヨーロッパの修道院を移築改修した建物らしく、とても静かな良い所でした。
中世ヨーロッパのコレクションも素晴らしく、中でも狩人たちがユニコーンを見つけてから生け捕りにするまでの有名なタペストリーは、とても良く出来ていました。
その後、クロイスターズはメトロポリタンの別館なので、当日であれば両方見れるということで、前回見損ねたフェルメールを見にメトロポリタンに移動(って、両方を当日にって不可能な気が・・・。)
途中、セントラルパークの屋台でホットドックを食べたら、食欲に火がついて、次のトルコ屋台でマトンのギロを購入し食す。美味。
メトロポリタンで気を抜くと、また他の展示に見入ってしまいそうになったので、インフォメーションで「フェルメールはドコ?」って聞いたら、《フェルメール》英語発音だと違うみたいで伝わらず・・・。
しかたないので探しまわってると「リュート調弦する女」などを発見。
ちょうど、ルネッサンスのコレクションもすっぽり見損ねていたので、また見るのに時間かかりました。メトロポリタンの近くに住んでる人は羨ましい。
その足で、Ouchi Galleryに搬出に。スタッフの皆さんが手伝ってくださり、あっという間に梱包、撤収。
ありがとうございました。
帰りに、またタイ料理。美味。


11/29(月)
グッゲンハイム美術館へ。
近くのカフェで、ブルーベリーパンケーキ。要はホットケーキにブルーベリーが練り込まれて焼かれてる。美味。
フランク・ロイド・ライト設計の建物は面白くて、白い螺旋が美しい。
建築法的に揉めたらしいけど、確かに上の方まで上がると手すりも何も無いので、内側を覗くとちょっと怖い。
後、三半規管が強くないので、眼が回る。
「CHAOS AND CLASSICISM ART IN FRANCE,ITALY,AND GERMANY,1918-1936」という企画展も興味深く拝見。
常設のカンディンスキーも素晴らしく。
 その後、現代美術館に行こうとSOHOに移動したら休刊日・・・。しくった。
で、SOHOをウロウロ。
ThinkCaffeというネットが繋がるカフェでオーガニック豆スープとパンを食べる。美味しい。
リサイクルショップの前に良い椅子が安く売っていて、欲しかった。厨房器機屋さんの店先でホコリの被ってたカップが可愛かったので、値段を聞くと75セントだったので買う。

後、中古CD屋さんに入ってみたり、SOHOはなかなかいい街でした。
宿の人に教えてもらった、チキンオーバーライス(サルサソースはかなり辛いので少しにした方が良い。今、NYで流行ってるらしい)を駅前の屋台で買う。これもかなり美味。
腹ごなしに、またAsutoria Parkまで歩いて、何かと買い物をしたCVS(24時間スーパー)に行き、お菓子を買う。

11/30(火)
朝6時半に宿を出て、地下鉄とバスでニューアーク空港へ。
空港内のカフェゾーンでフレンチトーストとたっぷりコーヒー。
11時過ぎに離陸。
機内食3回、12時間。
で、12月1日の昼の3時。体内時計は完全に夜中の1時半・・・。
眠い。時差ぼけまくりつつ、バスとタクシーで自宅に帰宅。
NYでは紅葉も終わりかけだったのに、また紅葉だ。
なんか得した気分だなと。

12/1〜12/5
しばらく、ぼや〜としつつ、日記書きつつ、近くの日帰り温泉行ったり、うどん食べたり。
NYでは、美術館で疲れ果てて、夜に出歩く体力なくライブとか行かなかったので片手落ちなのかも・・・とかも思うけど、まぁ、楽しかったです。
もし、今度、機会があれば、そういうのも行こうかなとか思いつつ、しばらくは12時間も飛行機には乗りたくないなと思いつつ。
また、次のできることを。