2008-01-01から1年間の記事一覧

「11個目のぼっち」

「11個目のぼっち」 たぶん、この調子で上り続ければ、暗くなる前に4度目の休憩場に着くはずである。 あの男の言った通り3日置きに休憩場がある。 上り始めて1時間くらいの時が1番怖かった。 まだ、地上の景色がよく見えたから。 飼犬のジュンが下から「…

「10個目のぼっち」

「10個目のぼっち」 テッペンにたどり着くには、幾日かかるのか? 「この塔の周りの螺旋階段を上って行くとね、3日でたどり着ける辺りに、ちゃんと休息所があってね。水と食べ物がもらえるよ。」 と私の肩に手を乗せながら、やたら背の高い男が教えてくれ…

スープ皿を買いました。

12月1日の日に馬喰町ART+EATへ[「すうぷ」のために展 ]のイベント『岡崎乾二郎・伊部年彦ライブペインティング「スープ皿にはスープの絵を描く」』を見に行き、今日は、そのとき買ったスープ皿を頂きに行きました。 [「すうぷ」のために展 ]は馬喰町A…

「9個目のぼっち」

「9個目のぼっち」 ある日、「地面をドンドン掘っていったら、どこぞの国に着くらしいよ。」とオケラが言った。 「だったら掘ってみなよ。」と言ったら、「オーライ、分かった、君が言うなら掘ってやるよ。」と地面に直径1.5㎝の穴を真直ぐ掘り出した。 3…

「8個目のぼっち」

「8個目のぼっち」 フォワンフォワンと空を分けながら、振り子が揺れている。 残像を残しながら、銀の点は、右へ左へ、左へ右へ。 振り子の糸を摘んでみる。 ビックリしたかのように揺れ、クルクル回るとやがて動きを止めた。 動きの止まった丸い玉は、二つ…

「7個目のぼっち」-/-「モーリス・ルイス展」

「7個目のぼっち」 ある月夜に、お椀のようなボートに乗って、丸い湖の真ん中へ櫂を漕いだ。 水面には波一つ無く、鏡みたいな水面を分けながら、押し出されるように進んだ。 湖の中心に着くと、私は私のちょうど上に月が昇ってくるのを静かに待った。 ボー…

「6個目のぼっち」

「6個目のぼっち」 壁の方を向いて立っていた。 壁から握りこぶし1個分くらいのところに。 何故だか、気をつけの姿勢を崩してはいけないようだ。 目玉を右の方にギリギリによせる。 白い壁がボーと見える。 目玉を左にギリギリによせる。 白い壁がボーと見…

「5個目のぼっち」

「5個目のぼっち」 「この砂漠には、砂のほかは何もないのじゃないかしら。」と思っていたら、虫やトカゲ、雨期を待つ魚の卵などの生命がいるようだ。 しかも、大昔は深い深い海底だったらしく、その砂もプランクトンなんかが降り積もったモノなんだそうだ…

「4個目のぼっち」

「4個目のぼっち」 やたらに天気の良い日は、気をつけた方が良い。 出来るだけ浮かれないようにしようと思いながら、玄関の鍵をかけた。 歩道橋の階段を下り、ススキの穂が波打つ景色を思い浮かべながら、雑踏をやり過ごそうとしたら、不意に後ろから肩を叩…

「3個目のぼっち」

「3個目のぼっち」 駅までに行く途中の橋で、度々蹴つまずく小石があった。 小石は、少しコンクリに埋まっていて、常に足の小指で引っ掛ける。 橋の真ん中あたり。 ある雨の日の夜9時頃、いつもより強く蹴つまずいた。 辺りに人が居なかったので、小石を拾…

《2個目のぼっち》

「2個目のぼっち」 それに気づいたのは、2日後(日曜)のことだ。 延髄から頭頂部にかけての真ん中辺りに、1個目よりも少し大きい[ぼっち]が出来ていた。 1個目に比べて柔らかいそれは、魚の目の花が咲いているようだった。 言葉はきれいだが、触感は…

「丸山直文展-後ろの正面」--ストーブ--《ぼっち》〜「1個目のぼっち

「丸山直文展ー後ろの正面」を見に目黒区美術館へ。 表面張力だなぁって。でも、そこに立つと水面は、体の重さに耐えかねて、足の裏はすんなり底についてしまう。 でも、水と接してる身体のキワはちょっと盛り上がってたりする。 とか分かる。と思いました。…

「ぼっち」

「早く寒くなれ!」とコートが着たいがために書いたのだけど、うっかりしてました、私、寒いの苦手なのでした・・・。 でも、寒くなるのって、やっぱり、ちょっとドキドキする。 寒いのはイヤなんだけど、寒いから暖まろうってする行為とか冬の行事が結構好…

横浜トリエンナーレ

11月1日に、横浜トリエンナーレに行ってきました。 小泉雅也さんの大学関係の企画に誘われて。 その大学の看護学生の乙黒さんと、丸山由貴さんと久瀬奈美子さんと私の5人づれ。 トリエンナーレの全体の印象は、「作品の見せ方が、何だかこじんまりしてる…

冬支度

早く寒くなれ! ついでに、今年のマフラーを編んで待ってみたり。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ユーモアの鎖国」石垣りん著 を読みました。 タイトルと、前に読んだ本に詩が数編載ってたことと、挟んであった栞がムーミンコミックの絵柄だっ…

コート

コートとかジャンバーとか上着とか着たいので、「もうちょい寒くなれ!!」と思ってしまう。 身体を大きく包んだだり、分厚く包んだり、空気を溜めたり、広がりや長さや色で形が分からなくなったり。 ところで、電車とかバスの窓って、何で羽目殺しになった…

いろいろと

いろいろと ぽろぽろと そろそろと うつりゆくので うかうかして いられないのです ぼろぼろと ぞろぞろと さらされてみようか

霧雨が湿らせる程度なら

霧雨が湿らせる程度なら 1週間は降り続かないと カラんカラん ではなく ネタんネタん だからか ビタんビタん 水を吸わなくては 地図のまわりをうろつく 三半規管が気持ち悪いって 胃酸があがってきちゃう でも、少し 誰かの詩を読めば あんがいと近いところ…

「詩のこころを読む」茨木のり子著を読みました。 亡くなられた時に、TVやなんかで、その人を知るというのは、時々あることですが、わたしにとって、茨木のり子さんもそうでした。 TVの追悼番組で紹介されていた詩「自分の感受性くらい」の最後に、《自…

電車の窓から今日の夕方久しぶりに虹を見ました。 気づいていない車内の皆に教えたいなぁと思ったけど、一人だったので、教えれなくって、ちょっともどかしいなぁと。

「火星の住人」+拾い物

匿名のブログを、あの人が開設されました。 「火星の住人」 http:// mars-resident.blogspot.com/ 2008.08.08 23:00ごろスタートしてます。 やっぱり、おもしろいです。 ある日、島の浜で、カヨちゃんとチカちゃんと私の3人は、カッコいい石やら貝やら珊瑚…

甑島11-帰宅

甑島から戻ってきて、さすがに疲れが出て、時差ボケみたいにボーとして、2日くらい眠くて寝てました。小屋の波の図は、約20センチ幅×全長17メートルあって、1時間で30センチ程しか描きすすまなくて、ホントに雨の日以外は描いてました。 んで、時折…

甑島10

まわりの海は、常に波打っている。 連続して動く波は、果てしなく広がる。 私は、波紋を数えたいと思った。 私の生まれた場所は、海から離れていた。 海はフィクションの舞台だった。 フェリーに乗って、甑島に来たとき、海に囲まれてしまった。 ノンフィク…

甑島9

無事終了〜 後は、クロージングパーティと片づけです。 また帰ったら、写真とか感想とかまとめます。

甑島8

展覧会始まって、なんだか連日大忙し…。 んで、明日で終わりなんだけど、昨日、思い立って、作品に手を入れはじめてしまいました… そしたら、ガキンチョの襲撃に会うわ、雨でペンキは流れるしで、テンヤワンヤ。 今日も大雨であきらめて、楽しく島の観光しま…

甑島7

一応、描けました。 朝に役場のおじさんたちに蜂の巣を駆除してもらったりしました。アシナガでした…。 よくできてます。 明日から展覧会です。 何か他の人のも面白そうです。

甑島6

制作佳境にさしかかって来ました。 毎日、描いてると島の人にチョイチョイ話しかけられます。 今日は、通りすがりのおいちゃんが、鹿児島テレビ(KTV)で甑島アートエキシビジョン2008が取り上げられてて、うちの描きかけの小屋も映ってたよ〜と教えてもらい…

甑島5

大分、島のことが見えてきてます。 でも、雨がいっぱい降って、外壁に波を描く作業ができない〜。 後、5日しかないのにスゲーヤバい…。 とりあえず、人物の下書きしてます。

甑島4

風力発電の風車がブオンブオンなります。 島に来て一週間になったけど、島で生まれた人が、島で生きることを選ぶってことが、妙に引っかかったり。

甑島3

スペインの人たちが四人いて、会うと「おらぁ」って、と挨拶して、別れるときは「またね」と言います。セミの生まれるとこを見ました。 キレイでした。