「7個目のぼっち」-/-「モーリス・ルイス展」

「7個目のぼっち」
ある月夜に、お椀のようなボートに乗って、丸い湖の真ん中へ櫂を漕いだ。
水面には波一つ無く、鏡みたいな水面を分けながら、押し出されるように進んだ。
湖の中心に着くと、私は私のちょうど上に月が昇ってくるのを静かに待った。
ボートを軽くゆすると波紋が、金色の丸い輪が何重にも広がっていった。
それは宇宙の真ん中だった。

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川村記念美術館へ「モーリス・ルイス 秘密の色層」を見に行っていきました。
どこまで計算されているのだろう?どこまでも確信があるのだろうか?と思わせる色の重なりは、とても美しくミゴトでした。