「5個目のぼっち」

「5個目のぼっち」
「この砂漠には、砂のほかは何もないのじゃないかしら。」と思っていたら、虫やトカゲ、雨期を待つ魚の卵などの生命がいるようだ。
しかも、大昔は深い深い海底だったらしく、その砂もプランクトンなんかが降り積もったモノなんだそうだ。
「ここにも、命が溢れているのか・・・」と立ち尽くしていたら、小さな竜巻が渦を作り、そこらを少し吸い上げた。
吸い上げられた所に、何かキラリと光った。
小さな貝のボタンだった。
ボタンには小さな穴が2つ開いている。
次の日、僕はそのボタンを鞄に縫い付けました。