2006-01-01から1年間の記事一覧

東川鳳凰告知

8月12日に横浜サムズ・アップでerpライブがあります。 皆様、ご声援のほどを。 詳しくは、http://www.geocities.jp/eastriver_p/index.html を見てくださいまし。

《上流での変化》

メモ

道路が雨で濡れててね、ヌレっと七色に光ってる所があって、まぁ油が流れ落ちてたんでしょう。で、それを何気に見てて、「人って、水というより油やな」と思ったんですわ。んで、いつものように思いつき数珠繋ぎ思想ごっこをしました。 んで、それをメモにし…

《真っ赤な場所》

《真っ赤な場所》 真っ赤な空間に一台の車が止まっている。そして、ユサユサ揺れている。車内では黒い犬が女を喰らっている。何処も彼処も真っ赤な海だ。「赤の光だわ」と喰らわれながら恍惚とした表情でまさみが呟く。「ああ、みごとな赤やな・・・」と羽田…

《空いた場所-2の2》

《空いた場所-2の2》 「同じ比重・・・」とつぶやき、おそるおそるS子は足で空間を探った。もったりと包み込まれる。オイルマッサージ?ボアっとしたものがS子を支えている。とりあえず、車を降りてもまっさかさまということはなさそうである。よっと、思…

《空いた場所-2の1》

《空いた場所-2の1》 フレキシブルな物質に満たされている。キラキラとした光の粒です。それは、あたしもあなたも。目の前の境界の曖昧な、ユルイ螺旋階段を、登る。昨日の今日は、明日の昨日の今日なのではなく、同じことです。

谷間の線路

発掘のアルバイトを始めました。割と肉体労働なので以前ほどのペースでブログをアップできないだろうけど、ボチボチやっていくので、これからも宜しくお願いします。 絵は「谷間の線路」です。

《空いた場所》

《空いた場所》 「夜なわけやないで。空いた場所や、意外に早く着いたわ」と羽田は車を止めた。S子は、とり合えず車から出たら分かるか・・・とシートベルトを外しドアを開けた。地面がない・・・「浮いてる?浮いてるやんけ、この車・・・」「せやから、空…

《うた-2》

《うた-2》『十二単のお姫さま♪赤い腰巻♪橙襦袢♪黄色の単♪緑の単♪青の単♪藍の単♪紫単♪土の単♪火の単♪金の単♪水の単♪木の単♪白の単♪黒の単♪ネズミトットコ♪牛が来るよ♪寅寅必勝♪因幡の丸焼け白兎♪竜竜八雲♪蛇まき蛇まき♪白馬の王子と白馬の童子♪迷うな子羊♪…

《山の中-絵》

《うた》

《うた》 「掻い摘んで説明するとね」とまさみは窓から手を引っ込め、膝を叩いて拍子を取って歌い始めた。 『小さいお豆が膨らんで♪バンとスットン飛び散って♪雨がテンテン落ちてきて♪大波小波波打って♪皺くちゃくちゃくちゃ丸まって♪あ♪丸まって♪あ♪丸まっ…

《山の中-5》

《山の中-5》 「・・・何がどうなってんねんや・・・」と言ったのは羽田の方だった。 S子:「それは、こっちの台詞やんけ、何や分かって無いんか?」 羽田:「えーと、いや、S子はS子やねんけどS子やないっちゅうか、俺は一人何やけど、S子はいっぱいおって…

《山の中-絵》

「ダム-2」です。

erp

今日は【east river phoenix】のライブを見に原宿クロコダイルに行ってきました。 実にみごとなハチャケぶりでした。 大人があんなにハッチャケてるのは、身内贔屓なしで見る価値ありです。 『スゴイぞ!erp!!戦え! erp!!がんばれ!erp!! ハッチャケ!erp!…

《山の中-4》

《山の中-4》 たぶん、S子が意識を失っていたのは一瞬だった。その証拠に、車は走り続けているし、ラジオのパーソナリティも角 純一のまんまだ。このまま気絶してたいと思ったが、覚醒してしまったものはしょうがない。S子は、羽田の顔を見ないように正面の…

《山の中-絵》

「ダム」です。

《山の中-3》

《山の中-3》 ・・・ブォーム・・・ブォーム・・・ブォーム・・・ブォーム・・・ブォーム・・・何の音やろう、山の中の音に混じって妙な音が聞こえる。「吉野の名物、大峯の修験者の法螺貝の音や、心の迷いを打ち砕くらしいで」「ふーん、ほんだら、修験者…

《山の中-2》

《山の中-2》 太陽は斜め45度、木漏れ日が降り注ぐ、S子は車の窓を開け、車内に透明な青い空気を入れた。車の走る音、木の揺れる音、川の流れる音、鳥の音、虫の音、ラジオは天気予報と交通情報を伝え、マネー情報を伝え始めた。「円高、ドル安。牛牛牛」…

ナスカ

国立博物館に「ナスカ展」を見に行ってきました。地上絵のインパクトよりも、ナスカの土器やタペストリーの保存状態の良さに驚きました。0〜350年頃の物が沢山展示されていたのですが、ほぼ当時の状態を保ってました。図柄がとても素敵でした。日本の同…

《パーツの足りないパズルで遊ぶ7人組》

《パーツの足りないパズルで遊ぶ7人組》 U雄「関西方面の人間がロマ(ジプシー)の遺伝子と似てるって話を、昔なんかのTV番組で見たような気がするんだ」 M子「ジプシーって、もともとインド人でしょ、4500年前にインダス文明を築いたドラビダ人らしい…

《傍観する7人組》

《傍観する7人組》 U雄「出会ったらしいですよ」(44歳/男-住職) M子「らしいね、どうするか見ものね」(22歳/女-大学生) A代「あらあら、他人事ね。あなたはS子と同い年でしょ」(55歳/女-主婦・工場パート) Y太郎「手出しは無用じゃ」(77歳/男-年金暮…

《山の中-絵》

「山の中」の絵を描きました。

《山の中-1》

《山の中-1》 朝も早よから、何の因果で、二人で車に乗り込んで、わざわざ山中を白浜までドライブやと〜、あほか、と半目がちのS子を他所に「すっげー、河内方面が一望できるで、あの遠くの山って六甲山ちゃうん」とはしゃぐ羽田。朝日もまぶしい。「ラジオ…

展覧会を2つ観てきました

◎外島貴幸[Other Logic]を六本木のストライプハウスギャラリー(展示は明日まで)。彼の目線はドコを見てるのか、なかなか不思議で、ニヒルなのか、ユーモアなのか、センスが良いのか、変態なのか、頭が良いのか、虚弱なのか、アイロニーなのか、よく分かり…

《パノラマとパラレルワールド-5》

《パノラマとパラレルワールド-5》 「閏年が3回あったから、3653人目やろ」と、羽田が紺と墨の縦縞の着流し姿で再登場。「昨日来た、まさみは火星に住んでるとか言うてたし、その前のまさみは、ズーと何か食ってた。最も、俺の知ってたS子はもっと素朴…

信貴山

信貴山には、子供のときから遠足や初詣にチョクチョク行ってました。近かったから。その頃のお目当ては、真っ暗闇でスリルが楽しめる本堂の戒壇巡り。土産のホンマに硬い堅焼き煎餅と丸っこい干し柿。 そんで、何年か前に「あれっ?この信貴山って、あの信貴…

《パノラマとパラレルワールド-4》

《パノラマとパラレルワールド-4》 「〈何せうぞ、くすんで、一期は夢よ、ただ狂へ〉とでも、言うかしら」 「・・・何になるだろう、まじめくさってみたところで。どうせ、一生は夢だ。ただ、狂えばいい? ・・・分かんないわ。分かるわけないわ。さっきか…

《パノラマとパラレルワールド-3》

《パノラマとパラレルワールド-3》 今日は絵で描いてみました。 (余談ですが、トンボの36色色鉛筆で、色の四角をエッチラオッチラ描きました。子供の頃は12色のしか持ってなくて、36色とか持ってる子がめちゃめちゃ羨ましかったなぁ。)

《パノラマとパラレルワールド-2》

《パノラマとパラレルワールド-2》 まさみの知ってるS子は、まさみが本当だと言うことを、絶対に笑い飛ばしたりしない。まさみのことを、〈まさみ〉と呼び捨てにしない。足がガクガク震えた。 でも、何とか、あのS子に状況を理解してもらわないと、どうにも…

《パノラマとパラレルワールド-1》

《パノラマとパラレルワールド-1》 昨日のことがまるで思い出せない・・・あれ?・・・そうじゃない、・・・、昔のことがさっぱり思い出せない・・・。あらま、これは記憶喪失だわ。 まさみは、困った状況のはずなのに、なんだか晴れ晴れとした気持ちになっ…