《イントロ 其の2》
《イントロ 其の2》
やたらに顔を舐められている? まさみはビックリして目を開けた。何かが、ベットの脇から飛び退いて、部屋を出て行った。 「犬? ・・・人間?・・・いや、犬?」
海の絵が飾ってある白い壁、薄い水色の布団、木のテーブル、椅子には、昨日着ていたジャケットが掛かっている。居心地のいい明るい部屋だ。でも、取りあえず、知らない部屋だ。ジャケットのポケットからフィリップモリスを取り出し、火をつけた。タバコを吸いながら、昨日の記憶をたどってみる。・・・ん?・・・、あれ?・・・やだ・・・、分かんないかも・・・。
画像は、小さいのは兄が「727」の看板を押さえてくれました。絵は「川の上流」です。