あがた森魚
土曜日に日比谷公会堂で「あがた森魚デビュー40周年記念コンサート『女と男のいる舗道』」を見てきました。
私が、あがた森魚を聞いたのは予備校生の頃で(ほぼ20年前。この頃、友達やらから色んなCD借りました。)、確か「乙女の儚夢 」というCDで、なんじゃこれは?と随分と衝撃を受け、オロオロと狼狽えた1枚でした。
で、今回、初めて生で拝見したのですが、いろんなことに感激してしまいました。音楽は全く詳しくないですが、3時間30分の舞台の間、ずっとスゴいと思ってました。
とにかく、今回のバンドのメンバーがすごくて、駒沢裕城や、ハッピーエンドの鈴木茂、ムーンライダースの面々(この前、無期限活動休止したはずなのに全員集合してた・・・)って豪華すぎ(なんか仲良し)で、と1人若手?の坂田学(ドラム、38歳らしい、坂田明の息子らしい)は他のメンバー(60代)に遜色が無いどころか、こんな人がいるんだなーと、本当に上手いというか、スゴくって。。
もちろん、あがた森魚の声の強さとか動きとかイメージを伝える力とか、可愛らしかったり、面白かったり、切なかったり、怖かったりと、独特の歌で世界感なんだけど、なんかスゴくって。
アンコールの「大道芸人」ハナちゃんや〜の時には、客層が能か歌舞伎かと思うほどの年配の方が殆どなのに、全員スタンディングでノリノリになってて、スゴくって。
いやー、ホントに、なんかスゴくって、終わった時には放心状態でした。とても面白かったです。
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それから、先々週は、blanClassで、町野 三佐紀 × 中村 達哉 [ふれる/かたどる/よこぎる]を見ました。
町野さんの水面の映像(とても水を観察されている人だと思いました)も良くできていて、中村さんの身体の動き(古代ギリシャ彫刻の円盤投げに似てると思った)も良くできていて、なんだか洞窟の中で、時間と空間が歪んで物語が進行しているのを、じっと見ているような気がしました。
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鬼に訊く
先日、映画「鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言」を見に川崎アートセンターへ。
西岡さんは、お寺を「神さんの家」って普通に言うてはったけど、確実に「永遠に続くもの」を作る覚悟と言うか気合いというか何というか、もちろん、その為のタダならぬ仕組みもある。それを「思いきって」やるのだそうだ。1000年の巨木の檜の木を部材にするのだけど「檜は神さんですわ」と言われていた。映画の中で、宮大工さんが仕事してはるのだけど、槍鉋(やりがんな)をかける姿とか、檜の部材をパズルみたいに正しい位置に組んでいくその姿がたまらなく美しくって泣きそうになった。
小中学校の時の遠足は、地元(大阪柏原市)の山をはさんで向こう側の奈良にいつもいつも連れて行かれた。法隆寺や薬師寺にも行ったことはある。でも、山のこっち側でも今の物と遺跡が普通に隣り合ってた所で育ったせいか、幼かったからなのか、それが特別なものだってのは、薄ボンヤリとしか分からなかった。ただ、法隆寺に行った時に「ん?この建てもんって、触ってもええんかな?」って思ったのは覚えている。来年の正月に実家に帰った時にでも、法隆寺と薬師寺を改めて確かめに行こうと思う。
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そうそう、少し前に仙川に、「水たまりの下で 吉川陽一郎展」を見に行った。
この方は本当に変な人だ。
吉川さんの作品の前に立つと、「あぁ、《こういうこと》を確かめたんだろうな」と思う。《こういうこと》自体はうまく説明出来ないのだけど、そう思う。
見てる人が《こういうこと》を確かめれるように作られた作品は、とても清々しい。
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最近、学校も終わり、せっかく間が空いたのでやりたかった家のことをやっている。家の中を快適にするのは楽しい。庭も片付けたのでミニ畑を作ろうとしている。1週間前に蒔いたバジルやシソやゴーヤの種から白い根っこが出てこようとしているのを観察したりしている。ちいこい種が健気で面白い。更に空いた間で、貰ったオーブンでパンを焼いたり、ちまちま生活小物も作ったり。
「おちょこ針山」
そして、せっかくなので、小さい絵でも描こうと思ってたら、やりかけのデカイ絵に手をつけてしまった。